(有)ネパリ・バザーロ


Nepali Bazaro


◆活動概要

ネパールのハンディクラフトや食品の企画開発を行い、継続的に輸入を続ける
ことによって厳しい生活を余儀なくされている人々の就業の場の拡大を目指
しています。立場の弱い人々と共に生きる社会の実現を願っています。

〜活動報告〜
・食品、はじめに
いつも温かく心強い応援をいただきまして、本当にありがとうございます。
皆様の応援を背に2009 年もネパリ・バザーロらしい活動を各地で展開し、
無事乗り越えることができました。心から感謝申し上げます。
 1994 年秋から開始したコーヒー輸入も2009 年に大きな節目を迎えました。
数年前、主要生産地だった西ネパールのグルミ地域のコーヒーを韓国の大手
NGO「ビューティフルストア」につなげたところ、順調に取引が進み、
徐々にネパリの手を離れました。そこで、空いたパワーを古くから継続して
取引があったものの、少量に抑え、支援らしい支援をすることができずにいた
ラリトプール郡のシリンゲ地域に向けることにしました。2009 年秋発売した
「シリンゲ村物語」に今後力を入れ、地域開発の支援をしてまいります。



・ハンディクラフト開発
服&雑貨生産者の技術、管理の成長はそろそろ限界に近づきました。優秀な
ひとりの管理者に頼りきった現在の組織では、その人の体力、気力の衰えは
質や生産性の低下に直結します。そこで、今後の開発、販売計画を見直す
必要があります。これまで、服&雑貨製品と食料品の販売の割合は7 対3
でしたが、それを半々近くまで、今後の3 年間で転換していきたいと思い
ます。これは、生産者の限界だけでなく、ネパリ事務所の人材と管理の限界
もあり、持続可能な経営を目指す上で必要な対策だと思います。食品は近年、
スパイス毎にも生産者との顔の見える関係が強まり、信頼性が増したことと、
在庫や不良等の問題が少なく、事務所の仕事がシンプルで済みます。もちろん、
ハンディクラフトから撤退するわけではありません。“選択と集中”“効率と
バランス”を考えて進めて参ります。



・日本研修
2004 年から毎年継続してきた日本での技術研修は2009 年秋までに、コットン
クラフト、マハグティ、マヌシ、ヤングワオ、ミランガーメント、ウールン
ガーデンから2名以上ずつ、多いところは5 名の研修を行いました。コットン
クラフトのベティーさんとマハグティのチャンドリカさんは2 度研修を行い、
技術研修は一応の成果を上げ終了としました。また必要性が出てくるまで行う
予定はありません。
技術研修の次は管理者研修を行いたいと思っていましたが、残念ながら該当
する人材がいません。2009 秋に招待したコットンクラフトのサビナさんは
今年の大学院卒業後、コットンクラフトに留まる可能性が低いと知りながら、
管理者研修に近いものを実施しました。7年間皆勤賞でよく働いてくれた
サビナさん。こちらが安心して工程管理を任せられるただひとりのスタッフ
でした。仮に別の会社で働くとしても、彼女の将来にとって役立つことを
願っています。



・福祉プログラム
カトマンズとフィディムを結ぶ、中継地点のビルタモードゥ。そこに暮らす
少数民族で土地の人もその貧しさに驚くというほど生活の困窮しているキサン
民族や、ネパリバザーロと協働プロジェクトでオーガニックコットン栽培を
しようとしている、フィディムの南のリンブー民族の子どもたちの教育支援も
始まりました。財源はそちらにも回さなければなりません。ボランティアで
ネパリの教育プログラムをサポートしてくださるデヴィさん。ビルタモードゥ
に駐在するKTEのサポートスタッフ、バラットさん。リンブーグループの
リーダー、ディペンドラさん。質の高いブラックペッパーを栽培する農家たち。
ビルタモードゥは今後、重要な活動拠点となります。

ネパールのハンディクラフトや食品の企画開発を行い、継続的に輸入を続ける
ことによって厳しい生活を余儀なくされている人々の就業の場の拡大を目指
しています。立場の弱い人々と共に生きる社会の実現を願っています。

◆団体情報

代表者名:土屋春代
住所:〒247-0007 神奈川県 横浜市栄区小菅ヶ谷4-10-15 マリーク1F
Tel: 045-891-9939
Fax: 045-893-8254
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