インタビュー:特定非営利活動法人NICE

今回は、2016横浜国際フォーラム(2016年2月6日~7日@横浜)にて特定非営利活動法人NICEの皆さまにインタビューを行いました。

簡単に貴団体の活動について教えてください。

ヘルシーでカラフルな世界を創るために、国際キャンプを通して活動している団体になります。

ヘルシーでカラフルな世界とはどんなことか教えてください。

ヘルシーというのは、皆さんの「健康」と「地球も健康に」という意味ですね。
また、カラフルというのは、肌の色や、各々の個性を大切にした世界を創造したいという意味です。

具体的にどのような場所で、どのような活動をされているのでしょうか。

日本で活動しているところや、海外のボランティア活動に派遣して、活動している場合もあります。
また、NICE自身が海外で主催するといった活動をしています。

国際ワークキャンプについて教えてください。

nice2言葉の説明をさせていただきます。一つ目の「国際」について説明しますね。
国際というのは、「海外で活動するから」というのではなく、「多国籍な人が集まる」という意味で使っています。
そのため、日本で行うワークキャンプも外国人の方が参加されるものは、「国際ワークキャンプ」と呼んでいます。
また、二つ目の「ワーク」というのはボランティア活動となります。
活動内容としては、地域の方のニーズに応える活動をしています。
例えば、私たちの団体が、地域の方が「こんなことを助けてほしい」という声をきいて、
当会員が「どこかでボランティアしたい」という声を「繋げる」活動をしています。
そして、三つ目の「キャンプ」というのは「テントを張ってキャンプ!」という意味ではなくて、「共同生活」という意味です。具体的には、シンプルな住居で地域生活に密着したかたちで共同生活を共に行うという意味です。

そのキャンプの期間はどのぐらいなのでしょうか。

プログラムによって異なるのですが、短いものでしたら週末の土日だけのものもあります。
また、3泊4日くらいの超短期と呼ばれるプログラムもあります。
主な期間のものは、2週間プログラムです。そして、もっと長い活動に参加したいという方は、中長期で1ヶ月から3ヶ月ぐらいや1年の活動もあります。主に、参加したい方に合わせてプログラムを組み替えています。
その他にも「ボライヤー」というプログラムもあります。ボランティアだけでなく「旅とボランティアを繋げたい」という方に合わせてこのようなプログラムをつくっています。
「ボライヤー」というのは、「ボランティア&イヤー」で「ボライヤー」です。
また、当方の団体の概要を説明いたします。私たちの団体は設立から26年経っていまして、代表の開澤が大学生の時に立ち上げたものです。
元々は海外でポピュラーであった「ワークキャンプ」を日本でもポピュラーにしたいということで、設立した団体です。
また、国際連合であるCCIVSという国際的にボランティアを推進していくネットワーク団体がありますが、そちらに加盟しています。その団体に加盟されている海外の団体と連携し、海外でボランティアするときはそちらに「派遣」をしてボランティアを紹介し合っています。
今までの26年間の活動で、5万8千人弱の方が参加していただいています。
また、事業数でいいますと3千ぐらいの活動をさせていただいています。
(募集型のボランティア団体です。)

活動のなかで「珍しい活動」などはありますか。

メキシコのプログラムで、「ウミガメの産卵のお手伝い」というのがあります。
こちらのプログラムはとても珍しいものだと思います。

参加される方の年代は若い方が多いのですか。nice1

そうですね。主に2週間の活動に参加できる学生の方、特に大学生の方が多いです。
ただ、最近は超短期のプログラムに参加される方もいるので、社会人の方の申し込みがあります。

二人がこちらの活動に参加されたきっかけを教えてください。また、参加される方々へのメッセージはありますか。

まず、私がNICEに関わったのは大学2年生の時です。その時、友人と「オーロラを見たい」という思いがありました。そのため、ネットでツアーなどを探していたら、NICEのプログラムを見つけまして、「これに参加したらお得に、世界中の人と友達ができる」と思い参加し、会員となりました。その後、ワークキャンプの楽しさに魅了されて、もう一度一人でワークキャンプに参加しました。その後大学を卒業して、一般企業に勤めていたのですが、「どうしてもワークキャンプの楽しさを広めたい」という気持ちからNICEに転職しました。

私は2003年に国内のボランティアに参加しました。そのきっかけは、いとこがNICE
のワークキャンプに参加していたのがきっかけで、20歳の時に参加しました。
そのことがきっかけで私の世界が変わりました。というのも、世の中には私の知らない文化や人々があって、言葉があると感じるようになり、第2の故郷ができました。
それをぜひ、大学生の方たちにも「第2の故郷をつくってほしい」という思いがあり、今回のフォーラムに参加しました。
また、この活動の魅力は「第2、第3の故郷ができる」ということや「世界中に友達ができる」という魅力があります。そして、異文化理解能力がとても高まります。例えば、自分と違う文化に触れ合うことでグローバルな力を身につけることができ、異なる言葉や考えを身につけることができると思います。そういった多様性を受け入れる理解力を養うことができると思います。それだけでなく、この活動では自分から発言したり、行動したりする「主体的」な姿勢が求められます。

このような、現代の日本にも必要である、異文化理解能力と主体性を養っていくことができることがとても大きな魅力であると私は感じています。

「主体的に動く」ということを具体的に説明させていただきます。
私たちのプログラムは現地集合、現地解散のためチケットを参加者の方々に取ってもらうことになります。そのため、そういったことからも今まで自分がしたことのない経験をすることができることで、自己成長につながることもひとつの魅力です。

ボランティアを仕事で考えている方々へのメッセージはありますか。

ボランティアに行きたいと思っている方は、得るものはたくさんありますが、失うものは何もありません。そのため、活動したいと思う方は「ぜひ参加してほしい」と思います。
仕事として参加したいかたは、自分が参加者として参加するだけでなく、客観的な目線でヘルシーで、カラフルな世界を広めてほしいと思います。

また、民間企業でこのような活動に踏み出せない方は、ぜひ色々な立場を利用して自分の力を深めていけると思います。

ありがとうございました。

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