インタビュー:横浜AIDS市民活動センター

e-vo情報チームです。今回は、よこはま国際フェスタ2016(2016年10月8日~10日@横浜グランモール公園)にて横浜AIDS市民活動センターの白井様にインタビューを行いました。

団体様公式サイト:http://www.yaaic.gr.jp/
団体からのメッセージ:

本日はありがとうございます。まず団体名と活動を教えてください。
横浜AIDS市民活動センターです。
横浜市の施設ですが横浜YMCAが活動を受託しておりまして
私自身もYMCAのスタッフとしてこちらで仕事をしています。

活動はその名の通りHIV、AIDSの啓発を行っております。
予防啓発であったり、またAIDSへの理解を皆さんに深めてもらえるように活動をしています。

メンバーはどういった方がおられるのでしょうか?
スタッフは全員横浜YMCAのスタッフとして活動を受託しています。

団体名に横浜とついていますが範囲は横浜ということでしょうか?
そうですね、基本的に横浜市を中心に活動しておりますし、横浜市民の皆さんを対象に啓発を行っています。

ブースの様子

ブースの様子

実際の活動は具体的にどのような感じでしょうか?
関内にセンターがありますので、そのセンターで情報提供をしたり来られる方を迎えたりしています。
ただ、センターの中にいるだけではなかなか多くの皆さんにお会いできませんから、年に機会を作って国際フェスタのようなイベントに参加をし、市民の方にAIDSのことを伝えています。

センターでの支援はどのような感じでしょうか?
HIVがまだ日本でも流行が続いておりますので、予防啓発が一つあります。
あと皆さんなかなかご存じないのですが、今はHIVに感染しても今までと変わらない生活を治療を早期に受ければできるようになりましたから、思っているより恐ろしい病気ではないということは伝えております。
また、検査を受けてくださいということも伝えています。

そういったことが伝わることで正しい認識を広めていくということですね。
センターへ来られた方への支援が中心ということでしょうか?
はい、ただセンターへ来られた方だけだと範囲が限られてしまいますので、例えばニュースレターやメールマガジンなど様々なツールを用いて学校など公的機関などへ伝えられるようにしています。
ただ、まだまだ限られてしまっているのが現状ですので、もっともっと啓発の機会を持っていきたいなとは思っています。

センターは何名くらいで対応されているのでしょうか?
センター自体は3名で運営をしております。ただ、それ以外にもセンターへいらっしゃるNPOの方々が定期的にいらっしゃるので
そういった方々はそれぞれの活動をしているが、常時5~6名の方々がいらっしゃっている感じですね。日によって違う面もあり、曜日によっては電話相談をする時もあり様々ですね。

NPOの方というのは、そのNPOと連携をされているということでしょうか?
はい、センターでAIDSに関して活動をされているNPOに事務所スペースをお貸ししています。それぞれのNPOの方がいらっしゃってそれぞれの活動をされていますね。ただAIDSというテーマは共通ですから、連携をしながら啓発をするようにしています。

啓発を進めていく上で場所が限られてしまうと言われていましたが、現在の課題はそういった面なのでしょうか?
そうですね、なかなかHIV/AIDSというテーマが、軽いテーマではありませんからなかなか気軽に話ができる場所が少ないのが現状です。あと、仮にあったとしてもHIV/AIDSのテーマから入ると、多くの方は自分には関係ないと思われます。決してそうではないのですが・・・。ですので、こういったイベントや啓発の機会では、どうやったら皆さんに話を聞いてもらえるかを工夫しながらやっています。

30052994194_346880a476_z白井さんは、どういった経緯でこの活動に参加されているのでしょうか?
私自身は特に医療関係者というわけではないのですが、以前会社員をしておりまして、もともと国際協力に関心があったこともあり、仕事を辞めてタイにボランティアへ行ったのですが、行った先がAIDS孤児施設でした。タイでは母子感染で両親もしくは片親を失ったAIDS孤児の子供たちが今現在でもいると思うのですが、その子たちを保護する施設へボランティアで行ったこと、その後も色々あって今に至ります。また青年海外協力隊も経験しています。

一度タイに行かれた経験が今につながっているのですね。
今後、白井さんとしては伝えていきたい思いがあれば。
そうですね、特に横浜でも全国でもそうなのですが、若い方々の予防啓発というのはますます必要になってくると思うのですね。ただ、学校ではやはり忙しかったり授業で習う内容は場所や地域に依ってしまうため、子供たちがAIDSや性感染症へ向き合えるようになったらいいなと思います。

本日はありがとうございました。

取材: e-vo情報チーム 三浦
写真: Yoshimasa Ono

カテゴリー: topview, インタビュー, 未分類 タグ: , , パーマリンク

コメントを残す